OS NEXUS(電子版付き) 9

膝関節の再建法

最適な選択のために

膝関節の再建法

■担当編集委員 宗田 大

定価 12,100円(税込) (本体11,000円+税)
  • i_ebook.jpg
  • A4判  204ページ  オールカラー,イラスト170点,写真60点
  • 2017年2月3日刊行
  • ISBN978-4-7583-1388-9

綿密な術前計画と正確な手術で,もっと治療成績を上げよう!

No.9では,膝関節の再建法として代表的なTKA,UKA,骨切り術を取り上げている。
すべての手術に共通して,目標とするアライメント,適切なサイズ選択と適切なジョイントラインを達成するために,綿密な術前計画が欠かせない。本書では二次元・三次元計画それぞれについて解説している。また,TKAの2つの機種「CR型」と「PS型」の選択とその手術の進め方について,二人の著者にそれぞれが何を基準に機種選択をしているのか,手技のうえで何を重視しているかについて紹介している。また,TKAは現在,年間8万件を超えており,それに伴い増加しているrivisionにも対応している。
また,近年増加しているUKAや,UKAとPFAを組み合わせたBiKAなど最新の手技のコツとピットフォールを丁寧に紹介している。さらに人工関節だけではなく,骨切り術についても,その適応や術式のコツについてわかりやすく解説している。
本シリーズは,まずは『Fast Check』で手術の要点をおさえ,『NEXUS View』でベテラン医師からの手術のコツや注意点がひと目でわかる構成になっている。電子版も付いているので,いつでもどこでも,繰り返し本書を見て手術に臨んでほしい。

※電子版は,ご購入いただいた本人の方に限りご利用いただけます。

■電子版の対応機器/OS
・iOS: iOS 9.0 以降をインストールできるiOS端末
・Android:RAM1GB以上搭載,Android OS 4.0 以降をインストールできるAndroid端末(Kindle Fireには対応しておりません。恐れ入りますが,他のデバイスをご利用ください)
・Windows PC
 OS:Windows 7/Windows 8.1/Windows 10(Mac OSには対応していません)
 CPU:Core i3以上
 メモリ:4GB以上
 ディスプレイ:1,024 x 768以上の画面解像度

※電子版の閲覧にはメジカルビュー社ホームページの会員登録が必要です。また,iOSやAndroid等に専用のアプリをインストールし,その後書籍データをダウンロードする必要があります。

■シリーズ編集委員
宗田 大/中村 茂/岩崎倫政/西良浩一


序文

 超高齢社会を迎えるわが国の50歳以上の約2,500万人に放射線画像上の変形性膝関節症(膝OA)が認められ,約1,000万人が膝の痛みを感じて生活している。整形外科外来を訪れる4人に1人の主訴は「膝の痛み」である。膝OAの最終的再建法である人工膝関節置換術は,近年年間9万件と推測されている。従って膝OAの100人に1人が人工関節置換術を受けていることになる。
 人工膝関節といっても,全置換術(TKA)だけでなく,近年は単顆置換術(UKA)やSegmental置換術など,罹患部位のみの置換を積極的に行う方法も増加しつつある。TKAも,対象となる変形の程度や膝可動域によって,後十字靱帯(PCL)を温存するCR型,PCLを切除してポストカムによって機能を代用するPS型,関節表面の安定性のみに依存するCS型などに分けられる。人工膝関節表面のポリエチレンの耐摩耗性は高く,関節面摩耗のみで人工関節の寿命が制限される時代ではない。しかしながら感染や転倒による骨折など,やり直し(Revision)をせざるをえない症例も増加している。このような症例に対しても適切な判断や技術によって,新たな機能的関節を再再建する必要がある。
 術者1人1人が手技を正しく理解し,術前計画をしっかり行い,術中の靱帯バランスなどを適切に取りながら正確な骨切除を進めるという意味ではTKAも進歩してきている。一方成績という観点からは,人工膝関節の機能はこの20年間進歩していないようにも感じられる。正座はさせられないし,走ることも許されない。PS型では階段昇降は不安定である。近年Open wedge法システムの確立・普及により,一時減少していた骨切りによる膝OA治療が再び脚光を浴びている。関節温存への期待である。これらの骨切り手術では人工膝関節よりもさらに正確な術前計画と手技が要求される。下肢全体のアライメントを矯正する大腿骨,脛骨両方で行う骨切り術も行われるようになってきた。
 膝OAに対する手術はここ10年,より多くの選択肢を得ている。正確な術前計画,手術手技を基に,患者の将来を見据えた,よりよい選択をすべき外科医の責任は増しているといえる。本書『OS NEXUS No.9 膝関節の再建法』はその遂行を支えるものである。

2017年1月
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科運動器外科学教授
宗田 大
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目次

Ⅰ TKA
 TKAの術前計画 二次元計画と三次元計画  佐藤 卓
 CR型,PS型の選択法と術式の選択  中村伸一郎ほか
 CR型,PS型の選択法とPS手術の進め方  眞島任史ほか
 靱帯バランステンサーを駆使したTKA手術
  テンサーの使い方とmedial preserving gap technique  村津裕嗣ほか
 外側型OAに対するTKA  中村卓司
 PCL切除型TKAにおけるテクニック  格谷義徳
 拘束性の高いTKAの実際  三浦裕正
 Revision TKA  星野明穂
 感染例に対するRevision TKA 実際の各種方法について  松本知之ほか
 
Ⅱ UKA
 UKA(TeSP法)  秋月 章ほか
 人工膝単顆置換術 spacer block technique  王寺享弘
 組み合わせ式二顆置換術(modular unlinked bi-compartmental knee arthroplasty;BiKA)  大越康充
 
Ⅲ 骨切り術
 Medial open wedge high tibial osteotomy  竹内良平
 Closed wedge HTO  齋藤知行ほか
 骨切り組み合わせ(大腿骨・脛骨の骨切り術)  中山 寛ほか
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