カテーテルアブレーションのためのチャートで学ぶトラブルシューティング!

カテーテルアブレーションのためのチャートで学ぶトラブルシューティング!

■編集 山根 禎一

定価 6,600円(税込) (本体6,000円+税)
  • B5判  244ページ  オールカラー,イラスト50点,写真200点
  • 2017年3月24日刊行
  • ISBN978-4-7583-1437-4

トラブルシューティングの引き出しを増やす! あらゆる事態を想定する!

カテーテルアブレーションは不整脈の根治的治療法であり,循環器内科医にとって必須の手技である。一方で,施術に際しては,血管穿刺やカテーテル操作・高周波通電に起因した複数の合併症が起こりえるため,術者は常に起こりうるトラブルに対し,複数の対処法を身につけておかなければならない。
本書では,カテーテルアブレーションの手技の基礎をおさらいしたうえで,実際の手技中に起こりうるトラブル・合併症にどのように対処すればいいかを,イラスト・写真を多用して詳述。
トラブルシュートの引き出しを増やし,自信をもって手技に臨むために役立つ一冊である。


序文

 カテーテルアブレーション治療の発展とともに,過去には治すことが不可能であった多くの不整脈が根治治療可能な時代を迎えています。治療の現場では数多くの先端医療機器が導入され,それらを使いこなして複雑な不整脈を治療するためのノウハウを集めた医学書も驚くほどたくさん出版されており,これからアブレーション手術の勉強を始める若い先生方には恵まれた時代だと感じます。
 一方で,カテーテルアブレーション治療は常に合併症の発生と隣合わせであり,より治療困難な症例を対象とするに従って,リスクが増加することは必然です。しかし,治療の華やかな陽の面とは異なり,合併症や治療困難例という陰の面にはなかなか目を向けることが少なく,トラブルシューティングを集中的に扱った専門書はほとんどないのが実情です。
 本書では,カテーテルアブレーション治療のエキスパートの先生方にお願いし,長い治療経験のなかで遭遇した合併症への対策についての“Tips” を披露していただきました。臨床的にエビデンスのある対処法から個人的な秘伝まで,多くの合併症対策を掲載することができましたので,ベテランの先生からビギナーの先生まで幅広くお役立ていただけるものと確信しています。
 合併症が生じたときに,すぐに対処できるようにチャート式の記載を用いた本書は,実際の臨床現場ですぐに役立つことを目指して作成しました。是非,カテーテル室に常備して,日々の臨床に役立てていただきたいと思います。

平成29年2月
東京慈恵会医科大学循環器内科教授
山根禎一
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目次

chapter Ⅰ おさらい カテーテルアブレーション基本手技
 1 心房細動
 2 心室頻拍
 3 発作性上室頻拍・心房粗動
 4 小児へのアブレーション
 
chapter Ⅱ 実践 こんなときどうする!? トラブルシューティング
 1 心房細動アブレーション
 合併症対策編
  a 血栓塞栓症
  b 心タンポナーデ
  c 肺静脈狭窄
  d 食道神経障害
  e 食道瘻
  f リングカテーテルの離脱困難(トラッピング)
  g 血胸・気胸
  h 横隔神経麻痺
  i 房室ブロック・洞不全
  j 心房中隔内へのカテーテルの迷入
 
 治療困難な症例編
  a 肺静脈隔離困難
  b ブロックライン未完成
  c non-PV 起源の同定困難
 
 2 心室頻拍アブレーション
  a 心外膜起源への焼灼
  b 血行動態不安定VT へのアプローチ
  c VT storm への対応
  d 非典型的流出路VT へのアプローチ
  e 冠動脈損傷
  f 心外膜穿刺の際の心臓および他臓器の損傷
  g 心タンポナーデ(心室頻拍に特有のもの)
 
 3 発作性上室頻拍・心房粗動に対するアブレーション
  a 房室ブロック
  b 心タンポナーデ
  c 治療困難な副伝導路への対処
  d 治療困難な心房粗動への対処
 
 4 小児アブレーション
  a 左鼠径部からカテーテルが進まない
  b 鼠径静脈が閉塞している
  c TCPCバッフルへ穿刺ができない
 
 5 各疾患に共通する合併症
  a 末梢血管トラブル(大腿動静脈の穿刺関連合併症)
  b 麻酔関連トラブル (無呼吸・低換気)
 
chapter Ⅲ 予防策 トラブルを未然に防ぐには?
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