Crosslink 理学療法学テキスト

地域理学療法学

地域理学療法学

■編集 浅川 康吉

定価 4,950円(税込) (本体4,500円+税)
  • B5判  320ページ  オールカラー,イラスト100点,写真100点
  • 2019年3月31日刊行
  • ISBN978-4-7583-2010-8

講義,実習,臨床に! 広く長く活用できるオールカラーの新テキスト!

理学療法学専門科目に対応し,講義・実習・臨床まで広く長く活用できる新テキスト。
各巻は,単なる丸暗記するための知識ではなく,なぜその評価法・治療法を選ぶのか,もしくは選んではいけないのか(禁忌)など根拠を示しながら,臨床につなげられるよう具体的に解説。平易な表現を用いながらも詳しく記述した本文と,図表を多用した紙面で理解しやすい構成となっている。
各見出しごとに「POINT」を設けて重要事項をまとめ,どこに重点を置いて学習すべきか,一目でわかるようになっている。また,さまざまな角度からの情報を盛り込んだ囲み記事も充実。巻末には症例検討や実習で役立つ「症例集」をまとめて掲載し,国家試験合格を最終目標とするだけでなく,臨床実習やその先の臨床の場でも活用できるつくりとなっている。
本巻「地域理学療法学」では,総論で地域理学療法の特徴や基礎知識について記載し,各論で地域理学療法の実際,個別支援の技術,地域づくりの技術について解説している。


序文

編集の序

 地域理学療法の始まりは古く,今から50年以上前,理学療法士という専門職が誕生してまもないころ,すでに患者会支援などに取り組み地域で活躍する理学療法士がいました。現在では地域包括ケアシステムなどさまざまな制度を基盤にして多くの理学療法士が地域で活躍していますし,一方では自営や起業を志す理学療法士もみられるようになっています。本書の重要な目的は,このように大きく発展してきた地域理学療法の全体像をとらえ,地域理学療法学を初学者にわかりやすく,魅力的な学問として提示することでした。
 この目的に沿って本書では大ベテランから新進気鋭の若手まで多くの先生方にご執筆を賜りました。また,メジカルビュー社編集部北條智美氏,髙岡隼人氏には図や表を効果的に配した視覚的に理解しやすい紙面づくりを担っていただきました。ともすれば疾患別理学療法に比べてわかりにくいといわれる地域理学療法ですが,おかげさまで本書は養成校での講義や臨床実習にはもちろん,新卒理学療法士として地域理学療法の実践に取り組む際にも大いに活用していただけるものになったと思います。
 本書の構成は,まず「総論」で地域理学療法の特徴や基礎を解説しています。その後「地域理学療法の実際」,「個別支援の技術」,「地域づくりの技術」として理学療法士がどのように評価,介入,連携していくかなどを解説しています。それぞれの章では「臨床に役立つアドバイス」をはじめとした囲み記事を設けて,さまざまな角度からの情報を盛り込んでいます。特に養成校の学生のみなさんには,学んでいる内容が臨床の場で実際にどのように生かされているのかを考えながら,広い視野をもって学習に取り組んでいただきたいと思います。
 本書が理学療法士を目指すみなさんの学習の一助となることを願っています。

2019年2月
首都大学東京
浅川康吉
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目次

第 1 章 総論
地域理学療法の特徴
【1】地域のとらえ方   浅川康吉
 1 地域のとらえ方
【2】対象のとらえ方   浅川康吉
 1 対象のとらえ方
【3】理学療法士の役割    浅川康吉
 1 理学療法士の役割
地域理学療法の基礎知識
【1】疾患と障害の理解
 1 小児期    新田 収
 2 成人期(中途障害:脳血管障害)    白井宏明
 3 成人期(中途障害:難病)   小林量作
 4 老年期(高齢期)    山上徹也
【2】生活の理解
 1 小児期    新田 収
 2 成人期(中途障害:脳血管障害)    白井宏明
 3 成人期(中途障害:難病)   小林量作
 4 老年期(高齢期)    山上徹也
【3】隣接領域の理解
 1 地域リハビリテーション    中島英樹
 2 地域保健    川野和也
 3 地域福祉    山田圭子
【4】多職種連携の理解
 1 さまざまな連携の形    浅川康吉
 2 施設内での多職種連携    浅川康吉
 3 施設間での連携    山田圭子
【5】制度の理解    小森昌彦
 1 医療保険
 2 介護保険
 3 障害者総合支援法
 4 地域包括ケアシステム

第 2 章 地域理学療法の実際
【1】小児   正木光裕
 1 訪問
 2 通所
 3 入所
 4 病院
【2】成人   久川裕美子,最相伸彦,寺中雅智,井上 優,原田和宏
 1 訪問
 2 通所
 3 入所
 4 病院
【3】高齢者
 1 訪問    橋立博幸
 2 通所    橋立博幸
 3 入所    金谷さとみ
 4 病院    金谷さとみ
【4】住民支援
 1 介護予防事業支援    浅川康吉
 2 復興支援(災害対応)   河添竜志郎
 3 パーソナルニーズの充足   阿部 勉

第 3 章 個別支援の技術
【1】日常生活活動(ADL)の拡大   矢嶋昌英
 1 理学療法アプローチの視点
 2 評価
【2】生活の質(QOL)の向上    矢嶋昌英
 1 理学療法アプローチの視点
 2 評価
【3】行動変容    松林義人
 1 行動変容を導き出す理学療法アプローチの視点
 2 行動変容のための評価と理学療法アプローチの実際
【4】社会参加の促進
 1 就学・復学支援   信太奈美
 2 就労支援    信太奈美
 3 障害者スポーツ   信太奈美
 4 通いの場  齊藤道子
【5】福祉用具の利用と住環境の整備   浦野幸子
 1 移動支援
 2 セルフケア支援
 3 外出支援
 4 制度
【6】マネジメント    南雲健吾
 1 ケアマネジメント
 2 リハビリテーションマネジメント
 3 介護者支援

第 4 章 地域作りの技術
【1】地域へのかかわり方
 1 行政と働く・行政で働く    田中康之
 2 自治体事業に関わる   田中康之
 3 地域貢献活動に関わる    丸谷康平
 4 起業・自営    山口泰成
【2】住民への関わり方
 1 ヘルスプロモーション    木村 朗
 2 公衆衛生理学療法学   木村 朗
【3】情報通信技術(ICT)の活用
 1 在宅生活の評価    浅川康吉
 2 在宅生活への介入   浅川康吉
事例集
 脳性麻痺   正木光裕
 片麻痺①    原田和宏
 片麻痺②    橋立博幸
 介護予防事業支援    浅川康吉
 地域リハビリテーション活動支援事業   可児利明
 地域貢献活動   丸谷康平
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